サンタさんへのお願い

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夜、お父さんが 帰ってきて、ごはんを 食べた後も、くうちゃんは いつもの おうたを うたっていました。 「くうちゃん、クリスマスは まだまだ さきだぞ。 それなのに いつも いつも クリスマスの うたを うったているのは、もしかして、サンタのおじさんに ほしいものが あるんじゃないのかい?」 お父さんが そうきくと、くうちゃんは 大きく 首を よこにふって、 「ぼく、プレゼントが ほしいわけじゃないんだ。だけど、どうしても、サンタのおじさんに 会いたいんだよ」 といいました。 「そうか。サンタのおじさんに 会いたいのか。でも、プレゼントが いらないんなら、サンタのおじさんにあって、どうするんだ?」 ふしぎそうに 首をかしげる お父さんに、くうちゃんは「えへヘヘヘ…」と笑ってみせるだけでした。
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