サンタさんへのお願い

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かっくんと まあくんを みおくったあと、おかあさんが くうちゃんの おへやに いくと、くうちゃんが 「おかあさん。サンタさん、クリスマスの日、まちがえたみたい」 といいました。 「えぇ? どうしたの? 今来たのは、かっくんとまあくんでしょう?」 「うん。そうなんだけど。 ぼくが サンタさんに ききたかったこと、もう おしえてくれたんだ」 お母さんは ふしぎそうに 「それって、どんなこと?」 とききました。 「まっかなおはなの トナカイさんは みんなの わらいもの だったけど、サンタのおじさんに会って、じぶんのおはなが やくに立つって、おしえてもらえたでしょう? だからね、おべんきょうも うんどうも できない ぼくが やくにたてることって なんだろうって。 サンタさんなら、おしえてくれるでしょう? でも、さっき まあくんが ぼくの『ありがとう』が みんなを きもちよくできるって おしえてくれたんだ。 きっと サンタのおじさんが まあくんに たのんでおいてくれたんだよ。 それにね、かっくんも ぼくがいないと つまらないって。 ね、お母さん、すごいでしょう?」
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