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さっきのネコも 自分で 自分の生活を 気に入っていて「自分に合ってる」って 言っていたわ。
じゃあ、私にはどんな生活が合っているのかしら。
「あら いけない。そろそろ ななちゃんが ようちえんから 帰ってきている 時間じゃないかしら?」
早く 帰ってあげないと、泣いちゃってるかもしれないわ。
「りんごー!りんごー!」
え? あれは ななちゃんの声じゃないかしら。
やっぱり そうだわ。
「あっ、りんごがいたー。
ママ やっぱり りんご お外に いたよ」
「まぁ、本当。いつの間に 外に出たのかしら。みつかってよかったわねぇ。」
「だって、なな かみさまに お願いしたもの」
あぁ、ななちゃん、お母さんと いっしょに あたしを さがしに きてくれたのね。
「へぇ、かみさまに なんて お願いしたの?」
「あのね。りんごが 見つかるまで おやつの りんごは がまんします。だから 早く りんごに 会わせてくださいって」
まぁ! あんなに だいすきな りんごを がまんして さがしてくれたのね!
「さあ、いっしょに 帰って あそぼうね。りんご」
ええ、ええ。そうね。
でも お家に かえったら
さきに おやつの りんごを たべてね。
それから いっしょに あそびましょう。
あたしに合った生活。
それは、とりあえず、ななちゃんと いっしょにあそぶコトかしらね。
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