第3話

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「ん…あれ? あっそうか…佐助さんは?」 麻穂が目を覚ました時には佐助は傍にいなかった 不思議に思い信玄のもとへ 「父上様佐助さんは?」 『越後の様子を見にいっておる』 「あたしも行きたかったな…」 『今なら間に合うかもしれぬぞ?』 「本当ですか?」 麻穂はぱぁと明るくなる 信玄は頷いた 『うむ ならば麻穂も行ってくるが良い』 「ありがとうございます! 行って来ます」 麻穂は直ぐ様飛び出し越後に向かっている佐助の後を追う 『はぁ…なんだって越後に行かなきゃいけないのかね~… 麻穂ちゃん風邪ひかないと良いんだけど…』 佐助は木から木へと飛移りながら移動をする ふと気が付くと後ろを付けられている 『あちゃぁ…全く気付かなかったよ こりゃぁ修業のやり直しだな』 佐助はそのまま速度を上げた 因みに佐助の後ろを追っているのは麻穂だ 速度が上がった事に気が付いた麻穂は更に速度を上げる 「佐助さぁん!!」 そしてかなりの大声で叫ぶ 佐助は麻穂の声が聞こえ思わず立ち止まって後ろを見る 「ハァハァハァ…良かった…漸く追い付けた」 麻穂は佐助の忍服の裾を掴みながら息を整える 『え?麻穂ちゃん?どうしたの?』 「気付いたら佐助さんがいなかったから… 父上様に聞いたら越後に行ったって… 今なら間に合うから行けば良いって言われてつい来ちゃった」 佐助は呆れながらも笑う 麻穂は笑っている佐助を不思議そうに見つめる 『旅は道連れ世は情けってね 行きますか』 「うん」 麻穂と佐助は手を繋ぎながら越後へ向かった .
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