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「いってきます」
『あら…』
麻穂は一言佐助に言って謙信に斬り掛かる
謙信はそれをなんなく受けとめる
しかしそれに怒ったのはかすが
『貴様!!』
麻穂に斬り掛かろうとする
『やめなさいつるぎよ
いいのです
かのじょはわたくしをころすきはありません』
「あら…気付かれてましたか
流石は軍神ですね」
麻穂は刀を収め佐助の隣に立つ
かすがは直ぐ様麻穂に斬り掛かろうとするが佐助が受け止める
『麻穂ちゃんが怪我すると大将が半端なく怒るからやめろよ
ま、その前に俺様がブチ切れるだけだけど』
へらりと笑う佐助
しかし目は笑っていない
かすがはぐっと黙り込む
『軍神アンタの返事は?』
『どくがんりゅうともどうめいをむすんだそうですね』
「はい」
『ほんきでだいろくてんまおうをうちとると?』
『大将はいつでも本気だよ』
『…いいでしょう
どうめいをむすびますよ』
『後は西かぁ…
こりゃぁ骨が折れそうだ
戻るよ』
「うん」
『待て!』
『なんだよかすが』
『その女は何者だ?!』
『愛姫(メデヒメ)
愛姫(アイヒメ)と親しまれてる
大将の娘さんだよ』
「え?そんな風に言われてるのあたし
初めて知った」
『麻穂ちゃんまだ城下町に下りたこと無いからねぇ
明日位時間があったら行ってみようか
あぁ後近いうちに甲斐で会合があるから参加よろしくってさ
詳しい事は文で届く』
佐助は麻穂と手を繋ぎ越後を出て甲斐へ戻る
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