267人が本棚に入れています
本棚に追加
ゆっくりと歩きながら城下町を出て館への道を歩く
「城下町って全部こんな感じなの?」
『大体ね
当然といっちゃぁ当然だけど』
「なんで?」
『だって城下町ってお膝元よ?
賑わって無い方が恐くなーい?』
「言われてみれば確かにそうだよね…」
麻穂は佐助に言われ納得をする
『まぁ…魔王さんのとこは知らないけどね』
「魔王って…織田信長?」
『そっ大将が天下を取るうえでの最大の敵』
「政宗さんじゃなくて?」
『独眼竜の旦那はただ単にうちんとこの旦那が好敵手として見てるだけ
まぁあっちもそう見てるけど』
麻穂は頷く
「成程…織田信長さえ倒せば後は軍神さんと政宗さんか…
道は長いね…」
『そんな事言わないの
俺様も思ったんだから』
佐助は麻穂の頭を軽く叩く
麻穂は肩をくすめて笑う
それにつられて佐助も笑った
「ねぇ簪着けて?」
『良いよ
じゃぁ簪貸してそこの石に座ってくれる?』
「はぁい」
麻穂は言われた通りに石に座り佐助に簪を渡す
簪を受け取り、麻穂の後ろに回る佐助
そのまま慣れた手付きで簪で髪の毛を留める
『出来たよ麻穂ちゃん
館に帰ってから水鏡で見て見な』
「うん!ありがと佐助さん」
ふたりは館に戻る
.
最初のコメントを投稿しよう!