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夜が明けてふと政宗は目を覚ますといるはずの麻穂がいなかった
政宗は直ぐ様小屋を飛び出す
『麻穂!?』
『政宗様どうなされた?』
『Shit!麻穂がいねぇ』
『なっ直ぐ様捜しましょう』
小十郎は部下達に指示を出し辺りの探索をさせる
政宗は小十郎に何も言わず歩きだす
『政宗様!?』
『付いてくるな小十郎』
政宗は森の中へ入る
『麻穂…』
森の中を一人探索する政宗
暫く捜していると見晴らしの良い草原を見つけた
その草原にぽつんとひとり佇む影があった
政宗はそれに少しずつ歩み寄る
『麻穂?!』
「え…あ政宗さん…
どうしました?」
『どうしましたじゃねぇ!!
声も掛けずに居なくなりやがって!!
俺達がどれだけ心配したと思ってんだ?!』
「ごめんなさい…
誰かに呼ばれた様な気がして…」
麻穂は怒鳴られしゅんとしながら呟く
政宗は痒くもない頭を掻く
『Ahー…悪かった怒鳴ったりしちまって…
ただ俺は甲斐のオッサン…
アンタの親父からアンタを預かった身だ
だから麻穂アンタに
何かあったら俺達は困るんだ』
政宗は真剣な顔をして麻穂を見つめる
麻穂は頷いてから政宗に近寄る
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