第5話

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「あたし… 恐いんですいつか… 戻る時が来るのかなって…」 麻穂はこつんと政宗の胸に額を当てる 政宗は自然に自分の腕を麻穂に回す 「あたし… 別れたくないんです 父上様とも佐助さんとも幸村とも」 『何の話だ?』 政宗はポンポンとリズム良く麻穂の背中を叩く 『話してみろよ』 「あたし… あたしこの世界の人間じゃないんです この時代から大体500年位先の未来から来たんです」 『どうやって来たんだ?』 政宗は優しく問い掛ける 背中を叩く事は止めない 「友達と…公園にいて何かの音が聞こえて 凄い光があって気付いたらこの時代に来たんです その後佐助さんに拾われたというかなんというか… そのまま父上様にお世話になってるんです」 『そうか…Honeyはいつか帰るのか?』 麻穂は首を横に振る 「帰り…たくない あたしもうあんなとこにいたくない」 政宗はより強く麻穂を抱き締める 『帰るなよ麻穂… 俺の傍にいてくれ…』 「政…宗さん?」 政宗は黙ったまま麻穂を抱き締めるだけ .
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