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「あたし…
恐いんですいつか…
戻る時が来るのかなって…」
麻穂はこつんと政宗の胸に額を当てる
政宗は自然に自分の腕を麻穂に回す
「あたし…
別れたくないんです
父上様とも佐助さんとも幸村とも」
『何の話だ?』
政宗はポンポンとリズム良く麻穂の背中を叩く
『話してみろよ』
「あたし…
あたしこの世界の人間じゃないんです
この時代から大体500年位先の未来から来たんです」
『どうやって来たんだ?』
政宗は優しく問い掛ける
背中を叩く事は止めない
「友達と…公園にいて何かの音が聞こえて
凄い光があって気付いたらこの時代に来たんです
その後佐助さんに拾われたというかなんというか…
そのまま父上様にお世話になってるんです」
『そうか…Honeyはいつか帰るのか?』
麻穂は首を横に振る
「帰り…たくない
あたしもうあんなとこにいたくない」
政宗はより強く麻穂を抱き締める
『帰るなよ麻穂…
俺の傍にいてくれ…』
「政…宗さん?」
政宗は黙ったまま麻穂を抱き締めるだけ
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