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それからかなり色々な場所を回ったふたり
『疲れたぁー
ねぇ公園行こ』
「良いよ」
ふたりは麻穂のマンションの近くにある寂れた公園へ
『んーッ!ゆっくりするにはやっぱり此処が一番だね』
「確かに…」
麻穂と柚愛はベンチに座り他愛ない会話を取り留めなく話す
ふと麻穂が何かの"音"に気付いた
「静かに…
今何か音が聞こえた」
『お腹の音だよあたしの』
「んなわけ無いでしょーがッ!!
マジで黙れ」
『すみません(汗)』
柚愛は麻穂からほとばしる冷気を感じて即座に黙る
音は少しずつ近づく
「何の音だろ…
笛?違うな…何だろう…」
一陣の風が吹く
辺りが一気に真っ白になり麻穂と柚愛を包み込んだ
光は一瞬で公園には誰もいなかった
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