第1話

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「マジで此処どこだ…?」 『皆気を付けろ もしかしたら残党がいるやも知れぬ』 「(あらー…此処にいたら勘違いされそう… 隠れようかな)」 麻穂は足軽達が来る前に木の上に登り様子を見る 少し経ってからやってきた足軽達 『しかし幸村様は強いな… 俺もいつかは…ッ!』 『無理だな っと…残党はいないみたいだな』 『帰るか』 足軽達は麻穂に気付かず去っていく 「ふー…なんか…ヤな予感 あたしは今何処にいるんだろ…」 『大将が治めてる甲斐にいるよ』 「なっ…」 突然隣から声が聞こえ驚いて木から落ちそうになる 「わっ…!」 『よっと、平気かい?』 麻穂は落ちる事はなかった代わりに男の腕の中にいる 『で、キミはこんなとこで何を?』 そう尋ねる男は真剣そのもの 麻穂はそれに答えれない 何故なら自分でもわからないから 「…らないんです…」 『え?』 「自分でも何故此処にいるか… わからない…」 『アンタ何者?』 「只の大学生です」 『大学生?なんだそれ?』 麻穂は目を見開き男を見つめる 男は麻穂の様子を見て戸惑う 『取り敢えず自己紹介ね 俺様は猿飛佐助キミは?』 「翰羽瀬麻穂です」 『こりゃ大将に相談だな… ちょっと失礼麻穂ちゃん』 そう言って佐助は麻穂を横抱きにして木の上を移動する .
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