PROLOGUE

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セイジと母は布団の中に入り小説の「ドラゴンファンタジーズ5」を読み始めた。 「5人の勇者は魔王を倒すために旅をしました。途中で危ない目にあったり、魔族が襲ってきて 闘ったり、村人を助けたりしました。5人の仲間は友情が深まっていき強い絆が生まれていきました。」 まだ読んでいる途中にセイジがそう言った。 「きずなってなあに?」 母はその質問に驚いたが微笑んで答えた。 「絆はねとーっても大切なことなの!人と人との強い結びつきってことなの。」 セイジはきょとんとした。 母は苦笑いをしてそう言った。 「まだセイジにはこの意味は難しいけど簡単にいえば凄く仲良しってことなの大きくなっても続くことだよ!」 「そうなんだ!!僕にも絆ある??」 「当たり前じゃない!いっぱいお友達いるじゃないの??」 「うん!いっぱいいる!!」 「でしょ?あっ!こんな時間!!セイジ寝る時間だよ」 「えー続き聞きたい!!」 セイジは悲しそうな目をした。 「続きは明日ね おやすみ セイジ…」 母は布団から出てセイジに布団を掛け直した。 「ママ!」 「なあに?」 「いつもありがとう!!」 セイジは精いっぱいの笑顔で母に言った。 母はとても微笑んで 「ありがとうね」 「うん!じゃママおやすみ」
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