好き

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中野は立ち上がり玄関の方向に歩く。 「何でだよ。さっさと帰れよ」 「話がある」 それを聞いて明石も立ち上がり詩桜に行ってくると伝えた。 1人になった部屋はさっきまでの暖かさを失っていくようで心が寂しかった。 「何だよ?」 明石は詩桜の部屋を出た途端、中野に問い掛けた。 外は少し薄暗くなっていて星も出てきていた。 「俺さまだわかんないけど詩桜ちゃんのこと好きかも。何かお前と話してるの見てると腹がたって、詩桜ちゃん可愛いし性格いいし……でもあのこと聞いたからもっとわかんなくなった。明石は?」
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