好き

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「詩桜が背負ってるもの俺も背負う。俺が詩桜を支えたいんだ。だめかな?」 そこまで言われたら断る理由がない。 …涙は止まることなく流れていく。 「詩桜?」 明石は詩桜の頭を撫でる。 「……ありがと………あたしも明石くんのこと好き」 「ほんと?」 詩桜は涙を流しながら頷く。 明石はその涙を袖で拭う。 「悠二って呼んでよ」 詩桜は今まで明石のことを名字でしか呼んだことがなかった。 「…悠二……くん」 悠二は詩桜にずっと一緒だからと言ってくれた。 その言葉が不安だった詩桜の心の支えになった。 けど、身体はだんだん言うことを聞いてくれない。
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