17人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
花寺詩桜(はなでらしお)
茶色に近い黒髪にくりっとした瞳、そして長いまつ毛、容姿端麗でありながら優しい性格をしている。
学校に通っていたら高校2年生。
しかし、昔から病弱で小5からはまともに学校にも行っていない。
ついに医者から「娘さんは1年ももたない」と言われ、母は毎晩のように泣き、それを見て父は怒鳴っていた。
…あたしには夢だってあったのにその夢さえも叶えられなくなった…。
毎日泣く母と、母を怒鳴りつける父を見たくなくてあたしは一人暮らしがしたいと両親に頼んだ。
すると父には「勝手にしろ!」と言われ、母はまた泣いていた。
もうあたしは父から見離されていた。
一人暮らしをするようになって母は毎日電話してきた。
しかし1人しかいない部屋は静かで孤独を感じた。
毎日を寂しく過ごして3ヶ月が過ぎた頃のこと、あたしはリストカットをした。
最初のコメントを投稿しよう!