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悠二の言葉を聞いて、糸が切れたかのように詩桜は泣き始めた。
中野は入院してしまった詩桜をよくお見舞いにきてくれた。
しかし、悠二は入院費を母だけで払うのが大変だと言うことを知ってバイトをし始め、面会時間ギリギリに来ることが多くなった。
でも、それだけ忙しくても毎日来てくれていることが嬉しかった。
「お見舞いに来たよ、詩桜ちゃん」
悠二とずっと一緒にいれないということに寂しさを覚え、泣く日がだんだん増えてきた。
「中野……くん」
「泣いてるの?詩桜ちゃん」
とうとう泣いているとこを見られ詩桜はあわてて涙を拭く。
「どうしたの?俺に話してよ」
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