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「じゃあ俺が君の友達になるよ」
詩桜は涙を拭いた。
「何で…そんなに…あなたは優しいの?」
「君と友達になりたかったから…嫌かな?」
そうやって聞いてくる彼に詩桜は驚いた。
「…嬉しい」
病気だとは思えないほどの笑顔を詩桜は明石に向けた。
その後も母が帰ってくるまで詩桜と明石は話していた。
「詩桜、看護師さんが診察したら帰ってもいいって」
母は病室のドアを開けながら詩桜に言った。
母の運転する車に乗った詩桜と明石はマンションまで送ってもらった。
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