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「これ書いたん誰!!」
「えっ!?」
「誰や!!」
「しし知らないよぉ~!」
凄い剣幕で九一に詰め寄っていると俊輔たちもきた
「あ、音羽。今頃来たんだ」
「これ書いたんアンタか!!」
栄太郎に紙を突き出し栄太郎は笑みを深める。それを肯定ととった音羽
「なんやこのラクガキは!」
「酷いな。立派な地図だよ此処の。場所が分からないと思って親切心で書いたの僕が」
「あんさんがぁ!?」
ヒラヒラと俊輔たちの足元に栄太郎によって書かれた地図が落ち、九一、晋作、義助、俊輔が見ると苦虫を噛み潰した顔をする
「これは地図って言うより…」
「童のラクガキだな…」
晋作と義助がそう言うよう、縦に線を二本引き外側に四角を数個書き一つだけ黒く塗り潰されただけの地図
「栄太郎が絵が下手くそなのは知ってたけど。此処までとはね」
「童もこんなの書かねぇよ。音ちゃんよく分かったな。俺ですら分かんねぇよ」
完璧に見られる栄太郎であるが絵はかなり酷いもの
「誰でしょうか?初めて見る方ですけど……」
キョトンとほっそりした男性が出て来、栄太郎は目を輝かせた
「松陰先生!!」
(え!?誰やこの人!?)
松陰と呼ばれた男性に、でもあるけれど音羽は栄太郎に誰だと思った
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