ただいま

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松陰に微笑まれて稔麿の頬は緩みそうになるのをお久の手前なのを思い出して緩ませない それでも分かったらしいお久はクスクス笑い、ご飯おかわりは?と敢えて知らないフリをしてくれた 「あらヤダ私ったらピヨちゃんに餌をあげるの忘れてました」 「今頃お腹が空いてるでしょうに。ピヨー、何処ですかぁ?」 (ニワトリでも飼ってるのかな?) ニワトリなら卵を生んでくれるし、のちのち食べれる。一石二鳥の動物を想定していたら 「ピィィィィイ!!!!」 (あれ?ニワトリってこんな声だったっけ?) 声のした方に身体向けて絶句する。そこにいたのは鷹だったのだ 「ピヨちゃんごめんなさいね?はいご飯」 「これピヨちゃんんんんんん!!?」 お久は怖がる様子もなく鷹に近付き残飯らしきモノを与える 「これ鷹ですよ!?ピヨなんて可愛い名前つけて良いの!!?」 「だってピヨピヨ鳴いてたもの。この姿から既に」 「成長してもその声かよ!!」 雛からずっと大人になってもピヨピヨ鳴いてたからピヨとなったみたいだ (あぁわけが分からない。分からない。分からない) そもそもよく鷹が懐くものだ。たが、この鷹はピヨピヨとまだ鳴いて餌を要求している 「それより鷹だったんですねぇ。栄太郎に言われるまで分かりませんでした」 「あまりに人懐っこいですもの」 人並み以上にのんびり屋の二人にツッコミの大変さに気付かされた
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