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「なんでここで威張る必要がある」
「だって、お前の遅刻なんて目に見えてるし
それにお前、どこのクラスの出席番号かわからないだろ?」
「あ、そういえば確かに確認してなかったっけ」
(あの天然ドジっ娘さえ居なければ
確認はできたかもしれないのに)
「で、俺がお前の分も確認してやったってわけ」
「でも、そこまで威張る必要もなくないか?」
「お前わかってねぇな
誰がお前の高校デビューの
プロデュースをしたか
誰が頼み込んで来て
誰が望みに沿うようにしてあげたか?」
「板橋君です。」
「そうそのとおり!その制服の微妙な着崩し方も
その軽くしなやかな感じの頭も
俺が教えてやったろ?」
「はい、そうです。」
ここで説明しておこう
正直、板橋恭祐(イタバシキョウスケ)は
なかなかのイケメンだ
中学のとき、本人曰く
年に少なくとも12回は告白されたとか
一ヶ月に一回のペースの計算だ
この話は嘘ではないだろうと
思えるようなイケメンである
その全てを拒否し
今の今まで一回も彼女が居ないのは
謎な部分でもある
女が大好きなのになぜなのか・・・
だから、イケメンの板橋に聞けば
デビューできるかも知れないと
プロデュースを頼んだのである
でも、少々態度がデカいのがたまにイラっ☆とさせることもある
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