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案内してもらいながら図書館は教室棟の一番上、五階の端にあること、五階はどの学年の教室もなくすごく静かであることを教えてもらった。
「ここだ!」
『ほう…。』
図書館の入り口である観音開きのその扉は木製で高貴な雰囲気を醸し出していて想像していたものよりはるかに素晴らしいものだった。扉をあけて、みやちゃんに続いて図書館に入る。
「結構すごくない?」
『うわー』
俺の背なんかよりずっと高い棚には歴史書に絵本、専門書も一通りあるみたいで、ライトノベルや今話題の作品から古い文豪の名作まで文庫本ももちろんだが俺の大好物のハードカバーの本もずらーっと並んでいて、活字ラブな俺は最高にときめきを感じる。
しかも図書館自体かなり広く、一番上の階なだけあって天井も高く窓も凝っていて内装は派手すぎず地味すぎず上品な感じでさすが練兄と感心する。
『クオリティがメーター振り切ってますね。』
「なんだそれ。フフッ」
フフッなんて上品な笑い方ができない興奮した俺の今の笑い声はきっとグフフ
図書館グフフ広いなグフフ早く読みたいなあグフフ
気持ち悪いの一点である
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