§鈴姫§

§2§

「…お祖母様はとある神社から嫁いでこられた、由緒ある神社で…龍神を奉る神社なんだよ」
隆丸は 説明始めた。
「…そして、お祖母様にはやさしい姉姫様がいらっしゃった。神社のしきたりにて姉姫様は、巫女になった。」
私は 静かに聞いていた。
「とあるとても日天気がよかった日、お祖母様は大好きな優しい姉姫様と 庭にて 散歩していた…。」
隆丸は 立ち上がり庭に面した襖を 開けた。
「…突然、雲行きが悪くなり…雷が成り、姉姫様に落雷した…お祖母様の目の前にて…亡くなられたそぅだ…」
私は 驚いて固まってしまった。
「…泣いているのか？」
「…お祖母様が…可哀相すぎます…大好きな姉姫様が…」
私は声に出して泣いてしまった。
「そなた…声…出てるじゃないか…」
私は はっとして顔をあげた。
「…ほんと…だ。」
でも…あまり まだ 出ない…。
「…よかったな。」
「…はい。」
隆丸は 優しく微笑んできれた。
「…落雷にて亡くなられた姉姫様の手に握られていたのが…私の持つこの鈴だそうだ…」
「…まさか」
「…遺体は真っ黒だったのに手は焼けてなかったそうだ…」
「！？…」
私は 話を聞き終えると…意識を手放した。
「！！…おい！」
隆丸の声を遠くに聞こえたよぅに…思った。