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そう…。 隆丸から私は 鈴の話を聞いていたのだった。 「…どうして…姉姫様の手だけ…」 私は 隆丸に聞いてみた。 「ん?…どうしたんだ?」 隆丸は 不思議そうに私に聞き返してきた。 「…いぇ…気になったので…」 隆丸は 私に首を振った。 「気にしなくてよい…そなたは…その話で気を失ったではないか?」 「…はい。でも…もしかしたら…」 隆丸は もう一度首を振った。 「ならぬ…。その話は…終わりだ。機会があれば…お祖母様に聞いてみよぅ…正直な話…私は詳しくしらないんだ…。」 隆丸は 苦笑いしながら答えた。 「…はい。」 私は 釣られて苦笑いした。 「さあ…今日は、もう寝なさい…。病み上がりなんだから…。」 隆丸は 私の頭を撫でて席を立った。 私は その言葉に従って布団に入った。 「後で…また、様子を見に来るよ…」 そう いい残して隆丸は 部屋を出て行った。   「…鈴かぁ。私が元の世界に帰る為に…何か関係あるんだろぅね…」 私は 自分の着物から出て来た鈴を眺めた。 だけど…やはり 鈴は 何も答えては くれなかった。
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