プロローグ

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「失礼します」 謁見の間に入り、豪華な椅子に深々と座っている王バルド、王妃マーシャに兵士が頭を下げる。 テリーを見た途端、バルドの顔が歪み、マーシャがそれを不思議そうに見る。 それに気づいたバルドは咳ばらいをして兵士に目を向けた。 「どうしたのだ一体」 「はっ。この子供が貴族であるリリス様と、この城の執事であるゼーバチャンを殺害したというご報告に」 兵士は片膝をついて話す。 「何だと!?少年。それは誠か」 「……はい。本当です」
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