プロローグ

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テリーは一旦区切る。 「でも!あの二人は王妃様を暗殺しようと……」 「暗殺だと?私たちがリリスを保護してやっているんだ。そのようなこと、考えつくわけがないだろう」 やはり、バルドにも思い当たる節があった。しかし、平然を装ってそう答えた。 「本当です!信じて下さい。……バルド様」 テリーは“約束”を守っていた。バルドはしめた!とばかりに顔を変えまくし立てる。 「なるほど……。本来なら死罪は免れないが、少年はまだ十歳だ。国外追放で許してやろう。おい、烙印を」
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