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「先生が『仕事が終わらないから渡してくれ』と頼まれたので…。」
「あーなるほど。でも、これさっきおわったからなぁ。」
「そうなんですか。では私はこれで失礼します。」
「え!?もう帰っちゃうの?」
「はい。用事は済ませたわけですから。」
帰ろうとした瞬間、呼び止められた。
呼び止めたのはさっき話していた男子だった。
「ちょっと待って!!」
「なんですか?」
「君、先生のところに行く?」
「一応。先生には報告しないといけませんから。この分だと、また『次これ』と言われるのがオチですね…。」
沙羅が苦笑いすると俺もいくと言ってくれた。
「あのー。夏目先輩、先生んとこ行って来ます。」
「わかった。こっちはもう少し休んでから、練習始める。」
「了解でーす。」
そして、沙羅達は職員室に向かった。
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