453人が本棚に入れています
本棚に追加
「失礼します。先生…。」
「なんだ。終わったか?」
先生は呑気にコーヒーを飲んでいた。
「あの、メニュー全部終わってたそうです。」
「なんだ。夏目の奴もう終わらせたのか。」
先生は不満げに文句を言う。
「教師がそれでいいかよ。」
「吉井!居たのか。」
「それ、わざとだよね。」
二人は笑っていたが、沙羅はイライラしていた。
「私帰りますね。」
「おう、お疲れ様。」
沙羅は職員室を出て荷物のある教室に向かった。
その頃職員室では、哲弥と先生の会話が続いていた。
「水無月さんっていつもあんな感じ?」
「そうだな。他人を寄せつけないオーラみたいなのいきなり放つからな。」
「何か原因でも?」
「よくは知らない。本人に聞けば1番いいんだが。女子に聞くのは気が引ける。」
「だよな。」
「今日の練習は終わりって言ってこい。やる気がしない。」
「そりゃないぜ。」
結局、練習はそこまでとなったらしい。
#
最初のコメントを投稿しよう!