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一回で成功した奴らは詠唱破棄じゃないとすると、誰かに魔法のコントロールの仕方を教えて貰ってたから出来たんだろう。
数回で出来た奴は才能か…。
近くに有ったベンチに座りみんなを観察する俺は、何故かカインと言う男に引っかかった…
あいつ何処か上手すぎやしないか?それに最初の失敗も態とに思えた。詠唱のスピードも速かったしな。
そこまでの奴が一年に居たとは…
何かに関心したクライスはそのまま本と睨み合いや魔法の練習をしている生徒達を観察する。
お前何時からそんな真面目なキャラになったんだ?
それからしばらくすると、初級の魔法をちらほらと使え始めた生徒達。
「お~初級魔法出来て喜んじゃってるよ。魔法はまだまだ先があるんだけどなぁ…
まあ自然的な事か…ッイタ!」
ベンチで脚を組んでくつろいでいたクライスに落ちてきた本。
少しイラっとし後ろを見てみると、そこにはなんとメアリー=カミールが居た。
本を左手に持ち腰に手を当てお怒りの様子…。
な、なんで怒ってんだこいつ…。俺こいつに何かしたっけか?
脳をフル回転させ、カミールとの接触した時の事を思い出す。
てか俺こいつと一度も話した事ない。
刹那、ここら一帯にカミールの声。
「クライス=ヴェルディー!」
「…なにすんだよ?」
その声にも動じずに少々怒り気味のクライス。
生徒達の視線がクライスとカミールに集まるのは何故だろう?
「何で何もやってないで一人くつろいでるの!?そんな事だから強く成れないんでしょ!?!?」
「俺の勝手だろ?」
「私はこのクラスの委員長なの!だから足手纏いを作らない用にしてんでしょうが!!」
「あっそ、でも本を落とされた借りは返して貰うから…」
不意にクライスが消え、次に現れたのは、十数メートル離れた校舎前、右手に何か持っている。
「この本は貰ってくからな~」
クライスが歩きながら何処かへ去って行くなか、やっと手元に本が無いことに気づき、激怒していたカミールだった…。
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