∬学園物語∬ⅡギルドⅡ

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ーー…一方、クライスは未だに爆睡状態。 カイン達が教室に向かい扉を開けると、そこには机に顔を伏せて眠っているクライスが居た。 「寝てやがる…。」 「クライスくん…ずっと…寝てたからね…」 「はぁ…じゃあ起こすか」 眠っているクライスに近寄ったカインは、クライスの両肩を持って揺さぶり起こす。 しかし幾ら揺さぶっても起きる気配がない…。 それから十分後… 「っていい加減起きろ!!」 教室から漏れて廊下に響き渡るカインの声。 そしてとても眠たそうに起きるクライス。 「おはよぉ…クライスくん」 「ん?ああ~おはよ。…ふぁぁ…ねむ」 ルアに眠たそうに返事を返し、両手を天に向け背伸びをする。 「お前、何時まで寝てんだよ。もうとっくに魔武器造ったし、今から使い魔との契約に入るところだぞ?」 そんなクライスに少し心配している様子で話すカイン。 確かに今から行って即刻魔武器を製作しなければ昼前に始まる何かに間に合わないかもしれない。 それに加え魔武器の製作は簡単に見えて意外と時間が掛かるのだ…。 「それなら大丈夫、魔武器も持ってるし使い魔もちゃんといるから」 …否、クライスにはそれらは必要なかった。 ー場所はグラウンドに変わり、今はカインの言った通りに使い魔との契約最中。 クライスを再び寝ると言いかねないので半無理やり連れてきた二人は使い魔と契約する準備に入った。 途中マリルに何処へ行ってたのかを聞かれたが、事実を説明する事によって回避。 「いいですか?詠唱は、"我、力の糧となる者求めん!"です」 唱える言葉を聞いた二人は魔武器を製作している間にマリルが書いた魔法陣の上に乗った。 …この二人はどんな奴を出すか。 楽しみだな…。 そして二人同時に詠唱に入った…。 「「我、力の糧となる者求めん!!」」
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