∬学園物語∬ⅡギルドⅡ

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ー突然光輝き始めた魔法陣。 刹那、神々しく光るそれから何かが現れた…。 「これは…大蛇!?」 「……ペガサス…?」 カインからは鋭い眼光が睨みを利かせる大蛇。 ルアからは額には立派な角、翼を広げて光輝くペガサス。 「若僧が私を呼び出すか…いいだろう。左手を前に出せ…」 「ふふふ…これからが楽しみで仕方がないわね。左手を前に出して?」 素直に言われた通り左手を前に出す。 「「…この者の力の糧となり、我主と称す…ここに契約を結ばん…」」 使い魔達が契約の詠唱を唱えると、契約の証に左手の甲にそれぞれの紋章が。 カインには大蛇と炎を象った赤色の紋章。 ルアにはペガサスと光を象った白色の紋章がくっきりと残った…。 「契約の証だ。それは私達が主に従う事を誓った証。 普段は消えているが私達を呼ぶと現れる。 私達がダメージを負うと紋章が少しづつ消えていく。 消えれば私達が死んだ証拠だ。」 「後は名前ね!それで完了よ?」 「名前…か」 暫く考え込む二人。 まあ仕方がないと言えば仕方ないだろう。名前を名付けると言うのは簡単そうで難しいのだ。 そして考え込む中、先に名前を言ったのはルア。 「じゃあ…フィル…いい?」 「フィル?良い名前ねぇ?じゃあ私は紋章の中にいるから何時でも呼んで?名前を言えば出るから!」 とそう言い残すと紋章が光りだし、ルアの使い魔のフィルは紋章の中へと消えて行った…。 「ルア、もう決めたのか!?ん~じゃあ…サーフなんかどうだ?」 「主が決めたのなら仕方がない。私も紋章に戻る。 カインの使い魔のサーフもそう言うと紋章へ戻っていった。 契約が終わると既に紋章が消えており、クライスが待つベンチへと向かった…。
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