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ー突然光輝き始めた魔法陣。
刹那、神々しく光るそれから何かが現れた…。
「これは…大蛇!?」
「……ペガサス…?」
カインからは鋭い眼光が睨みを利かせる大蛇。
ルアからは額には立派な角、翼を広げて光輝くペガサス。
「若僧が私を呼び出すか…いいだろう。左手を前に出せ…」
「ふふふ…これからが楽しみで仕方がないわね。左手を前に出して?」
素直に言われた通り左手を前に出す。
「「…この者の力の糧となり、我主と称す…ここに契約を結ばん…」」
使い魔達が契約の詠唱を唱えると、契約の証に左手の甲にそれぞれの紋章が。
カインには大蛇と炎を象った赤色の紋章。
ルアにはペガサスと光を象った白色の紋章がくっきりと残った…。
「契約の証だ。それは私達が主に従う事を誓った証。
普段は消えているが私達を呼ぶと現れる。
私達がダメージを負うと紋章が少しづつ消えていく。
消えれば私達が死んだ証拠だ。」
「後は名前ね!それで完了よ?」
「名前…か」
暫く考え込む二人。
まあ仕方がないと言えば仕方ないだろう。名前を名付けると言うのは簡単そうで難しいのだ。
そして考え込む中、先に名前を言ったのはルア。
「じゃあ…フィル…いい?」
「フィル?良い名前ねぇ?じゃあ私は紋章の中にいるから何時でも呼んで?名前を言えば出るから!」
とそう言い残すと紋章が光りだし、ルアの使い魔のフィルは紋章の中へと消えて行った…。
「ルア、もう決めたのか!?ん~じゃあ…サーフなんかどうだ?」
「主が決めたのなら仕方がない。私も紋章に戻る。
カインの使い魔のサーフもそう言うと紋章へ戻っていった。
契約が終わると既に紋章が消えており、クライスが待つベンチへと向かった…。
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