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「みんなにはギルドの依頼をして貰います!」
「「「!?!?」」」
"ギルド"それは軍、組織、庶民から出された討伐、護衛と言った依頼を自分のランクに合わせて請けるところである。
「時間が無いので速やかに行動して下さいね?
今から六人グループを作って貰います!そしてグループが決まった所は私の所まで来て依頼書を渡します。教室を出ると自動的にギルドに転移するので宜しくね?
因みに校長の推薦で依頼書は封筒に入れておりランダムです」
いきなり訪れたギルドの依頼。まだ一年生と言うことで依頼をするのは初めてと言う人が殆どだろう…
しかし全く気にした様子もなく寝ている生徒が一人。
クライスだ…。
「クライスくん…グループ作らないのですか?」
「クライス…
それにこんな依頼俺一人で普通にこなせる」
起きていたのかマリルの問いに顔を伏せながら答えるクライス。
「で、でも三十六人丁度だからク、クライスもちゃんとグループに入って下さいね?」
「それでいい…。グループは自然に出来んだろ」
クライスがそうマリルに告げると背後から現れたのはカイン、ルア、メアリーと、まだ知らない緑色の髪をした二人。
「よし、クライスを入れて丁度六人だな」
その時既に肘をつき掌を顎のラインに当てぼ~っとしながらマリルを見て、、、
「なっ?いったろ?」
と、どうでも良いかのように言うクライス。
「そ、そうですね…。では、メンバーはクライス、カインくん、ルアさん、メアリーさん、シュウイくん、ミレニアさんでいいですか?」
「はい、…まあこんな役立たずいらないけどね」
相変わらず毒舌のメアリーだがこれは彼女なりの懸詞だろう。
にしても毒舌だ…。
「分かりました。じゃあまずどのランクの「…Bの討伐だ」
「「「!?!?」」」
マリルが言い終わる前に答えたクライス。
それに驚いたメンバーだがもっと驚いたのはその請ける依頼のラインがBと言うことだった。
「お、おい。大丈夫なのか?」
「何が?これぐらい出来ないでどうするんだ?」
「これぐらいって言うけどBランクの討伐依頼よ!?一年の私達じゃ保たないわよ!」
ランクが、G、F、E、D、C、B、A、WA、TA、S、WS、TS、W、X、Y、Zがあり、一年生では平均Gランク、六年生は平均WAランクになる。
メンバーのランクはカインD、ルアE、メアリーD、シュウイE、ミレニアがFであるからメアリーがBランクの依頼を請ける事に激怒したのだ。
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