∬学園物語∬ⅡギルドⅡ

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「強くなりたくなければ辞めればいいだろ?Bランクぐらい俺がいるから大丈夫だ。 で、その依頼はあるのか?」 歯を食いしばり悔しい表情をするメアリー。 確かに強くなりたい。 しかし、恐怖と言うものがあり気持ちを押し殺し反発しているのだ。 「…西の奥の森"喰い木の森"にいるドルゴル十体の討伐ならあります」 依頼書を手に取りクライスに渡す。 「それでいい。じゃあみんな自己紹介してからいくぞ?」 「ってなんであんたが仕切ってんのよ!?」 「まあいいだろメアリー」 どんどん仕切っていくクライスにくってかかるメアリーを落ち着かせるカイン。 「属性、武器、得意な事をいってくれ。じゃあそこの緑髪の男!」 「僕はシュウイだ。緑髪の男じゃない…」 指されたのは少し離れた所にいたシュウイ。 これらはみんなカインとルアの友達である。 「まあいいか。僕の属性は嵐と岩。魔武器は"楓屡斗=フルート"で得意な事は騙す事かな。次ミレニア」 「は~い!私の属性も嵐と岩で魔武器も"風屡斗=フルート"!得意な事隠す事かな?」 と、こんな風に続けていきやがて自己紹介は終えた。 「じゃあみんな魔法陣を発動させるから俺に掴まれ」 そそくさとクライスに掴まりメアリーは渋々掴まる。 すると依頼書に施された魔法陣がクライスの魔力に反応し、魔法陣が展開されると六人の姿は消えていた…。 ー場所は移り魔法陣で飛ばされたここは喰い木の森前。 「何だか…怖い…」 薄暗く自身の背丈を遥かに超えた木々が散乱し、地面からも草が伸びきり視界も悪い。 怖いというルアの言葉もこれを見れば分かることだろう。 「で、クライス。ランクBなんか請けちゃったけど大丈夫なのか?」 「何度も言わせんな…。俺がいるから大丈夫って言ったろ?」 だからメンバーがそれが心配な事に気づいていなクライス。 ただ、それが誠かは定かではない…。
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