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ーー…次はメアリーとルアの戦い。
頭が切れるメアリーがドルゴルの攻撃を回避しつつ、攻撃手段を考えて優勢な立場に立っていた。
真面に攻撃しても今の自分達でドルゴルの防御力には適わないと判断したメアリーは、ルアの魔武器"聖星流"【ホージス】と言う弓と、光属性の魔法で目眩ましをしながら関節を攻撃し、関節への攻撃が弱いとわかった二人は関節を攻撃。
関節を痛めたのか少しずつよろめき始めたドルゴル。
「手応えあったわね…。このまま関節を狙い続けて最後に畳み掛けるわよ!」
「…うん!」
目眩ましで隙の出来たドルゴルの背後に周り、後ろ右足の付け根に自身の武器"紫雷八剣"【シオラル】で切りつける。
「やっと脆くなったわね…」
切りつけた後ろ右足には数十センチの切れ目と大量の赤黒い血が、、
まだ終わらないメアリーの攻撃は、後ろ右足の負傷事により怯み、近づき易くなったドルゴルの首元に潜り込み剣をそのまま突き上げた。
弾く可能性が高く博打業であったが、物の見事にドルゴルの首を串刺しにした…。
「ふぅ…思ったより行けたわね。運が良かった…。」
顔についた返り血を拭きそう言い捨てルアの元へ向かう。
「…やったね?…メアリーちゃん…!」
「まあ力を合わせればこんなものでしょ?
それより…あ、彼奴は何処にいる訳?」
「…此処だけど?」
「「!?!?」」
出し抜けに二人の背後からするクライスの声。
「いきなり後ろから現れないでよ!」
「び…びっくり…した」
「そんなことはどうでもいいから二人は別れて他を助けてやってくれ。
特に双子の方が危ない」
「危ないって…あんたが助けんじゃないの!?」
「その予定だったけど二人の実力で充分だから俺じゃなくても大丈夫だ。」
「…わかったわよ」
「行ってくる…!」
渋々了解したメアリーと期待され嬉しそうに言うルア。
そして二人はクライスにそう告げると前から走り去っていった。
「上手くいくといいけどな…」
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