46人が本棚に入れています
本棚に追加
「はい、お帰りなさい。依頼達成と言うことでテストは合格です」
一同はお礼をするとそのまま挨拶をして教室を出た。
「ねぇ!せっかく仲良くなったんだしこれからどっか行かない!?」
「…うん、それいい…!」
「ふぅ、…しょうがないわね」
学校の帰り道、ミレニアとルアとメアリーの気が合いメンバー全員でショッピングに行くことに。
「依頼終わりなのに元気あるな…」
男性陣は疲れているのかだるそう。
特に何か呟くカイン。
そして女性陣の我が儘で辿り着いた学園がある街にある、メルセディアのショッピングモール。
言うよりデパート。
「おい、どうしたんだクライス?」
再び余りの大きさに固まるクライスであった…。
「あっ…良いこと思いついたんだけどさ!三つのグループになってデート。
お腹空いたからグループ毎で食材買って一品だけ料理作ってクライスくんの部屋で食べない!?んで一番料理がおいしかった人にみんなで何かプレゼントね!だからプレゼントも用意しといてね~」
…俺の部屋?…アイデア製造機かお前は。
そんなこんなで話は纏まりグループ決めに。
グー、チョキ、パーで決めてグループはカインとミレニア、シュウイとルア、そしてクライスとメアリーとなった。
「って、何で私がこんな役立たずと同じなのよ!」
「五月蝿いぞ?自分の運の無さに悔やめ」
「まあまあ……はぁ」
そして三組はそれぞれ別れて行った…。
…何か成り行きでこうなったけど俺最近運ないな。
こいつは何時も何かと突っかかってくるし…。
心の中で愚痴を零すクライスだが斜め後ろから視線こと死線が…。
気まずいっての…。
二人がまず向かったのは食材コーナー。
と言うより近かったので自然と此方に来たのだ。
…さぁて何作るか。まあおかずで合計三品だけだからボリュームあるものにするか。
「ちょっと…」
不意に呼び掛けられ、何かと思えば珍しくメアリーがクライスに話しかけたのだ。
「私あんまり得意じゃないんだけどあんた料理出来るの?」
「まあ、人並みにはな」
食材を取りながら話すクライス。
気まずいのは言うまでもない…。
最初のコメントを投稿しよう!