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ーミレニアが提案した料理大会は、当然クライスの作ったエビチリが勝利した。
勝利したクライスは、みんなから優勝商品を貰い料理大会は終わった。
それから時は過ぎ、学園行事、毎年恒例の"魔闘祭"開催一カ月前となった。
「ええ、恒例行事の魔闘祭まで残すところ、後一カ月となりました。
と、言うことでメンバー決めをしたいと思います!
メンバーは六人、一学年から出場出来るのは七クラス在る内の一クラスだけ。
明日の午後に学年の代表クラスを決めるトーナメントがある。それでメンバーの決め方だがどうする?」
マリルの言葉に頭を悩ます生徒達。
推薦や投票と言った意見が出るが、どれも今一な意見ばかり。誰かもっと良い意見は無いのかと思っていたところ、なんとクライスの手が上がった。
「な、なんですか?…クライス」
「そんなの戦って決めれば良いことだろ?」
刹那、一斉にクラス全員がクライスの方を向いて「それだ…」と呟いた。
…そして全員グラウンドに集合した。
「只今より生き残り戦を行います!
上位六名がクラス代表です!」
他のクラスもちらほらと見られるのは同じ考えを持ってグラウンドに来たのだろう。
「ルールは1対1で戦い、勝率の上位六名が代表となります。降参、気絶で勝敗が決まります。
急所を攻撃するのは禁止!
負傷者は私が全て治します。
それでは誰でも好きな人と初めて下さい!
始め!!」
そしてマリルの合図と共に生き残り戦が始まる。
どうせ自分の所に群がって来るんだろうと決めつけていたクライスは魔武器の"銀皇"【ヴァニス】と言う大鎌。
刃がカーブおり、先端が鋭く黒銀に煌めくその姿は魅了させる。
クライスは体長程ある長さのヴェニスを持ち、敵を待ち構えた。
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