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「両選手入場!!」
フィールド内にいる審判が闘う選手を呼び出す。
順番は、ルア、シュウイ、ミレニア、カイン、メアリー、クライスで、予め順番を決めていたのだ。
「じゃあ…行ってくるね…!」
そして、ルアはそう告げると、クライス達がいる球場のベンチみたいな選手用の観戦場からフィールド内に入って行った…。
「これより、クラスA対クラスDの試合を始めます!
両選手準備を!」
両選手は魔武器を出現させる。
「それでは始めます。…開始!」
そして遂に勝ち抜き式トーナメント戦が始まった。
先ず先手は相手。
ナックルグローブと言う魔武器を、手に填めた相手男子生徒が、拳を作り一本の直線を描くように突っ込んできた。
ルアは、既に構えていたホージスから弓矢を放ち、相手の攻撃を防ぐ。
「……えッ!?」
しかし、放った弓矢は躱され、間合いを詰められた。
「おらーッ!」
態勢を低くした相手から繰り出される右フック。
何とか態勢を左に傾け、それを躱し、相手との間合いを空け、魔法を発動させる。
「光の力…我が使い手!【ブラインド】」
この魔法は前のドルゴル戦で多用した魔法である。
刹那、景色が一瞬だけ一変して、光を見た相手の視界を奪う。
その間に相手を押し倒し、弓矢を相手に向け、審判の合図でルアの勝ちとなった。
試合に勝ったルアだが、この後の次と次の試合もルアの圧勝で勝った。
ルアの強さに驚く一同だが、どこかルアが怒っている様に見えたのは、気のせいだったのだろうか…。
そんな様子であったルアが、試合を全部勝ってしまったのは、言うまでもない。
メンバーは勢いに乗り、この先の試合も勝ち進み、日を越して決勝となった…。
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