∬学園物語∬Ⅲ予選Ⅲ

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「両選手入場!!」 フィールド内にいる審判が闘う選手を呼び出す。 順番は、ルア、シュウイ、ミレニア、カイン、メアリー、クライスで、予め順番を決めていたのだ。 「じゃあ…行ってくるね…!」 そして、ルアはそう告げると、クライス達がいる球場のベンチみたいな選手用の観戦場からフィールド内に入って行った…。 「これより、クラスA対クラスDの試合を始めます! 両選手準備を!」 両選手は魔武器を出現させる。 「それでは始めます。…開始!」 そして遂に勝ち抜き式トーナメント戦が始まった。 先ず先手は相手。 ナックルグローブと言う魔武器を、手に填めた相手男子生徒が、拳を作り一本の直線を描くように突っ込んできた。 ルアは、既に構えていたホージスから弓矢を放ち、相手の攻撃を防ぐ。 「……えッ!?」 しかし、放った弓矢は躱され、間合いを詰められた。 「おらーッ!」 態勢を低くした相手から繰り出される右フック。 何とか態勢を左に傾け、それを躱し、相手との間合いを空け、魔法を発動させる。 「光の力…我が使い手!【ブラインド】」 この魔法は前のドルゴル戦で多用した魔法である。 刹那、景色が一瞬だけ一変して、光を見た相手の視界を奪う。 その間に相手を押し倒し、弓矢を相手に向け、審判の合図でルアの勝ちとなった。 試合に勝ったルアだが、この後の次と次の試合もルアの圧勝で勝った。 ルアの強さに驚く一同だが、どこかルアが怒っている様に見えたのは、気のせいだったのだろうか…。 そんな様子であったルアが、試合を全部勝ってしまったのは、言うまでもない。 メンバーは勢いに乗り、この先の試合も勝ち進み、日を越して決勝となった…。
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