∬学園物語∬Ⅲ予選Ⅲ

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ーシュウイの戦闘スタイルは中、遠距離型。 フルートは細い剣にもなる為、近距離戦も行けるが、魔武器の能力が能力であり、基本中距離以上を主体としなければいけない。 …先ずは距離をとってから。 素早いバックステップをとり、相手から距離を空ける。 「よし、ここで……ッ!?!?」 「ハァァッ!!!」 …速いッ!何時の間に移動したんだ!? 真上から振り下ろされる槍を、フルートで素早く受け止め…。 「ちッ…」 攻撃を受け止められた相手は、悔しそうに舌打ちをし、そのままシュウイに槍の嵐を見せる。 …何とかして距離をとらないと。 金属音が細かく鳴り響く。 右左とくる槍の嵐を防御しながら、脳をフル回転させて対処法を考える。 …そうかッ! 相手を、精一杯の力で押し返し、その隙に詠唱に入った。 「岩の力、我が使い手…【ロックカット】」 突然現れ、浮遊する菱形の岩達が、相手に降りかかる。 相手が防御魔法で自分の魔法を防いでいる内に距離を空けた…。 「単幻曲第一章…【夢】」 眠くなるような、深いメロディーが響き渡り、攻撃を防ぎきった相手は、何時の間にか眠りについていた。 しかし、まだ審判は判定をしない。 それを見たシュウイは、更に続けた。 「単幻曲第ニ章【正夢】」 先程とは打って変わって独特感の溢れるメロディー。 正夢とは現実で起きた事が見た夢と重なる事を言う。 それを、少し変えて相手が夢で見た物を、シュウイが作った夢と書き換えて、現実にその作った夢起こすと言うもの。 例えば、相手が自分の夢をマラソンで優勝する夢から熱をだしてマラソンに出場出来なかった夢に書き換える。 すると、相手は本当に熱をだしてマラソンに出場出来なくなるのだ。 しかし、欠点も数多くある。 それは相手を熟睡状態にさせなければいけないことだ…。 だからシュウイは相手を眠らせた…。
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