∬学園物語∬Ⅲ予選Ⅲ

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ー異変は直ぐに現れた。 相手の生徒がうなされ始めたのだ。 二つ目の弱点、集中力、精神力に負担が架かる。 それを耐えるシュウイ。 …くッ…これはきつい…。 この技は、今のシュウイでは長く保たない。 そう判断したシュウイは、途中だが作り上げた夢を、相手の夢と書き換えた。 そして相手の生徒も夢から覚めた…。 「お…俺は?…まだ負けてないのか!?」 夢から目覚め、「まだ負けてはいない」と言うことに、気がついた相手生徒は、魔武器を握り締めシュウイに間合いを詰めに掛かった。 …が、しかし… 「な、何なんだよこれッ!!?」 周りには、何時の間にか百をも超える、【ケイドラ】と言う一、五メートル位の怪鳥が…。 「降参…しますか?」 ギラギラと睨みを利かせるケイドラ達。 「…こ、降参…します…」 その場で相手生徒はヘタレ込み、降参を告げた。 そして審判がシュウイの勝利を告げて終わる。 「ど、どうやって大群のケイドラを呼んだんだ!?」 「あれ?あれは…」 シュウイはそう言いフルートを吹く。 そうすると、大群のケイドラは霧の様に消えていった…。 「こういう事さ…!またの機会、君がもっと強くなっていることを願うよ。じゃあね」 と言い残し、ベンチへ戻った。 「流石はお兄ちゃ~んっ!!」 「まあ、僕が少し本気を見せればこんなもんだよ!」 「いや、お前結構な集中力と精神力使ったし相当疲れてるだろ…?」 「…」 妹ミレニアには褒められたものの、クライスの余計な言葉でシュウイは恥を欠いていた…。 ーそして次の対戦はメアリー。 既に、魔武器のシオラルを、出した状態であるメアリーは、フィールドへと上がる。 相手は女性。 「三試合目!メアリー=カミール対キミー=シェルートの試合を始めます。…開始!」 そしてメアリーの闘いが始まった…。
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