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ー右、左と切り合う中、カインは圧倒的な力の差で勝っていた。
相手は、カインに手も足も出せずにいる。
「ぐッ……な、何なんだよ。この差は!!」
再び腹を、切られて怯んだ相手を、回し蹴りでぶっ飛ばし、気絶させた。
「しょ、勝者カイン=レリーフ!
よって、学年代表はクラスA!!」
…強いじゃないかクラスA…。
その瞬間、クラスAからは歓声が、クラスGからは悲しみの声が聞こえた。
結局、ジル=バインドとクライスが、戦う事はなかった…。
ーそれから、教室に戻ったクライス達は、クラスのみんなから褒められた。
「良くやってくれました!流石は私の生徒達です!
……これで念願の欲しかった指輪が買える
あっ!えっと、明日から魔闘際二日前まで、代表メンバーは自由行動です!…ふふ」
ちょっと、マリルちゃん黒いオーラが出てんぞ?
そんなこんなで今日の授業は終了した。
ー両手を、天井に向けて伸ばし、背伸びをするクライス。
「ささっと寮に帰るか…」
まだ他の生徒達が、雑談をしている中、席から立ったクライスは、教室を出た。
その頃、代表のメンバーで集まっていたカイン達五人。
「明後日の十時に校門前な?」
と言うことで話が纏まった。
「それで肝心のあの馬鹿は?」
メアリーの一言で、クライスが居ない事にやっとこさ気付いた一同。
それに答えたのは意外にもルアだった。
「…クライス君なら…帰ったよ?」
「じゃあ、ルア?なんで止めなかった?」
「…だって…クライス君眠たそうだった…」
「そ、そうか、ルアは優しいんだな~」
クライスに対するルアの対応が余りにも優しいのに苦笑いを浮かべるカイン。
「じゃあ、メアリー今から伝えに行ってくれないか?」
「な、なんで私なのよ!?」
突然の事に、焦り始める。
「委員長だろ?…クク」
「わ、わかったわよ!!行けばいいんでしょ!?」
この時、カインに填められた事を悟ったメアリーであった。
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