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声がでない…ブラークから放たれている重く暗い威圧に体がかすかに震えている。
なんだろう、すごく気味が悪い。ブラークの放つオーラはなんだか、人の負の感情を密集させたような、そんなものだった。
「だんまりを決め込むつもりか??
学園の規則は知っているだろう…転入生とは言えこの学園にきてもう何ヶ月にもなるからな
なぁリーシャ・ナコシネル…」
どうして…私の名前を知っているの…
「どうして名前を知っているのかと言う顔をしているな…」
ブラークはそんなリーシャを見て馬鹿にしたように笑いながら言う
「馬鹿な女だ…目をつけられいろんな人に守ってもらっているのにも関わらず
見ずから蜘蛛の巣にひっかかるなんて」
何を………言っているの、この人は………
目をつけられている??いろんな人に守ってもらってる??
「何を………言ってるの??」
「何も知らないか……まぁいいさ
自分から掴まりにくるなんてこちらの手間が省けた」
そう言いながらブラークはどんどんリーシャの方に近づいてくる。
そしてリーシャの前までやってくると静かに手をリーシャの方に向けた。
「さぁくるがよい…光の一切届かない永遠の暗闇へ」
怖い…そう怖いんだ。
この人の言ってることが一切わからない…理解できない
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