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「ネロ、離していいよ」
「離したら逃げちゃうよ??」
「大丈夫♪魔法で扉開かなくしたから逃げられないよ」
リーシャの言葉でネロが前足を離すとその魔物は威嚇したままリーシャを睨んでいた。
「魔法を解除しろっ!!」
「できないわ…さっきも言ったでしょ??この部屋の外には魔物を良く思ってない人間がいっぱいいるの
あなたはどうしてそんなにここから出たがるの??何かから逃げてきたんじゃないの??」
「私はっ!!私は…早くみんなを助けに行かないといけない…」
今まで威勢がよかったその子が急に弱々しくなった。
「みんなを………助けなきゃ…」
そして自分に言い聞かすかのように何度も呟いた。
「大丈夫よ…ここは安全だからゆっくり話して
私の名前はリーシャっていうの。この子はネロ、この子はフラッドよ
あなたの名前は??」
「…………スノウ………」
「そうスノウって言うの、良い名前♪あなたの毛の色にピッタリね」
リーシャの言葉にスノウは顔を上げた。
「スノウ…。あなたに何があったか話してくれる??」
リーシャの優しいオーラにスノウは少し悲しい出来事を思い出して俯く。
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