信じていたもの

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リーシャは急いで準備をした。 服は色が目立たないように学園の制服だ、何かあったとき言い訳もできるように そして魔具をイロイロと確認していた。 「待って!!私もいく!!」 スノウがそんなリーシャに向かって叫ぶ。 「ダメよスノウ。あなたは病み上がりなんだからここで待ってなさい」 「嫌よっ!!私もみんなを助けに行くわっ!!」 必死に言うスノウにリーシャは優しく微笑みかけた。 「大丈夫よ、私たちが助けるからあなたは信じて待っていて」 リーシャの優しく微笑みにスノウは何も言い返せなくなり俯いた。 それで良いのよ… 「フラッド!!ネロ行くわよ!!」 そう言うとフラッドとネロは一瞬でリーシャの隣に現れた。 「それじゃぁ行ってくるわねスノウ」 そんなリーシャの言葉にもスノウは俯いたまま何も答えなかった。 リーシャはネロに小さくなってもらって肩を乗せるとフラッドに跨がった。 「行くわよ…「待って!!」 今にもベランダから飛び出そうとしていたリーシャをスノウの声が止めた。 振り返るとそこには涙を必死に堪えた…でもしっかりと強い意志をこめた目のスノウが立っていた。 「気をつけてね…行ってらっしゃい」  
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