信じていたもの

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そんなスノウを見てリーシャはまた笑うとフラッドは空へと駆け出した。 部屋には空を見上げるスノウが1人残された。 「フラッド、闘技場に向かって」 「御意…」 スノウの言ってたのはきっと闘技場のことだ。 4つのステージがあり丸いドーム型の建物 それにライトが言ってた…闘技場での実魔の授業で『魔物』を相手に戦ったって、それなら闘技場が一番ベストだから リーシャのフラッドを掴む手に力が入る。 「リーシャ…」 ネロの心配そうな優しい声が耳元から聞こえる。 「許せない…魔物を授業の道具に使うだなんて」 リーシャの目には静かな怒りが宿っていた。 上空から闘技場が見えるとリーシャたちは闘技場の側の茂みに隠れた。 フラッドは大きくて目立つのでネックレスにしまって今はネロと2人だ。 茂みから顔を出して闘技場の周りの様子を覗く。 闘技場の周りには誰もいなく誰の気配も感じない。 生徒は10時以降の寮の自分の部屋以外の外出並びに8時以降の校内への立ち入りは厳禁だ。 今は夜中の11時…どっちも破ってしまっている。 もしこれが見つかってしまうとすごい罰を受けるそうだ。 どんな罰なのか知る人はいない  
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