2608人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなスノウを見てリーシャはまた笑うとフラッドは空へと駆け出した。
部屋には空を見上げるスノウが1人残された。
「フラッド、闘技場に向かって」
「御意…」
スノウの言ってたのはきっと闘技場のことだ。
4つのステージがあり丸いドーム型の建物
それにライトが言ってた…闘技場での実魔の授業で『魔物』を相手に戦ったって、それなら闘技場が一番ベストだから
リーシャのフラッドを掴む手に力が入る。
「リーシャ…」
ネロの心配そうな優しい声が耳元から聞こえる。
「許せない…魔物を授業の道具に使うだなんて」
リーシャの目には静かな怒りが宿っていた。
上空から闘技場が見えるとリーシャたちは闘技場の側の茂みに隠れた。
フラッドは大きくて目立つのでネックレスにしまって今はネロと2人だ。
茂みから顔を出して闘技場の周りの様子を覗く。
闘技場の周りには誰もいなく誰の気配も感じない。
生徒は10時以降の寮の自分の部屋以外の外出並びに8時以降の校内への立ち入りは厳禁だ。
今は夜中の11時…どっちも破ってしまっている。
もしこれが見つかってしまうとすごい罰を受けるそうだ。
どんな罰なのか知る人はいない
最初のコメントを投稿しよう!