信じていたもの

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棚の近くにくると隠し扉なんかじゃなく棚の後ろに普通に扉があった。 ただ棚が大きくてリーシャの角度からはその奥があったなんて見えなかっただけのようだ。 リーシャの扉の前に立って考える おかしいこの扉は……… 「おかしいと思わない??」 「何が??」 「だって…この闘技場は結構古くてこの準備室もなかなか年期が入ってるわ でもこの扉だけすごく綺麗…」 「確かに…新しく作ったんじゃないの??」 「それだけかなぁ~…」 何か引っ掛かるものは残るもののとりあえずリーシャは中に入ることにした。 鍵はかかっていなくすんなりとドアノブは回った。 ガチャ……… まだ数センチしか開いていないと言うのにその扉の向こうから溢れる何か黒いオーラに気分が悪くなる。 「なに??………この凄まじい圧迫は………」 どんどん扉の向こうにあるものが恐ろしく思えてきた。  
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