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そのライトの言葉に敵はピクリと反応した。
「あちゃちゃ、バレてんじゃん…私たちの正体」
口調からしてわかる女がめんどくさそうに言った。
「バレたのはオネイロスのせいだろうな…」
あくまで冷静にゆっくりとした口調でいう男。
「あの時、オネイロスが言ったからだよ!!だからダメだって言ったのに」
子供ようにはしゃぎながら無邪気にいう少年。そしてそんな3人にせめられた1人の男がゆっくりと口を開いた。
「うっせぇ―…別にいいだろうがよ。でも………これ、つける意味なくなっちまったな」
そう言った瞬間、4枚の仮面が風の抵抗を受けゆっくりと地面に落ちた。
「「「「「「「「ッ!!!!!!!!」」」」」」」」
その場にいた大半が、仮面をとっ人物を見て固まった。
「そんな………」
マスターはあまりに衝撃すぎすぎて敵が目前にいるというのに完全に気が抜けてしまっていた。
そして、そんなマスターと隣で1人の女性が仮面の下で愕然とした表情をしていた。
目の前にいる『敵』の素顔を受け入れることができないのだ。
その1人の女性はロリマーの幹部の一角をになう『水白の貴妃』である。
「………イザベラ姉さん………」
水白の貴妃は目の前にいる仮面を外した女性を見て呟いた。
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