動きだした世界

9/24

2603人が本棚に入れています
本棚に追加
/557ページ
オネイロスは目をパチクリとさせてライトたちの方を見た。 地上にいるギルド関係者の人たちは4人のことを知っているから「隊長」や「指揮官…」などと叫ぶ人が多々いた。 「悪いな少年、俺の名前はオネイロスってんだ。その~…『ロビ…ン…ス』??じゃねぇよ」 少しうねりのある髪をオールバックにするようにかきあげながらそう言った。 「…………」 「どう…なっているの……」 幹部のみなはただ目の前の出来事に呆然とするしかなかった。 「それにしても……いつまで、我が主に刃を向けているつもりなんだ」 ビリド王の側近の4人が敵の王に武器を向けていることに鋭い視線をおくる。 「おい、マスター。どういうことだ」 幹部たちと敵のやり取りに王が疑問をマスターにぶつけた。 「はっ…はい。この者たちは…行方不明になっていた者たちです」 「なるほど…では、そこの男を殺し残りを連れ帰ればよいのか おい、お前たち………殺せ」 「待って!!!!!」 急に何も考えずにそう言った王をマスターが止めようとするが遅かった。 側近の4人が敵の頭に向けていた武器を振り上げたのだ。 そしてその武器を相手を殺すために振り下ろした時だった。  
/557ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2603人が本棚に入れています
本棚に追加