第1章  

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まぁ長かった前置きはさておいて,今部室には,俺と長門そしてハルヒがいて,長門は本のめくるしゃぴしゃぴってな音を一定時間の割合で出し読書に没頭しており,ハルヒは例のコンピ研から強奪してきたパソコンを使いてきとうにネットサーフィンをしているようである。 ちなみに古泉はさきほど来てアルバイトだと言って去って行き(本当なのかは別にして),朝比奈さんはどうやらもうすぐで三年生になるということで集会があるらしくいない。 でその中で俺は明日までの宿題をそそくさとやり始めたとこだ。 なんだっけ内心って 「三角形のそれぞれ3つの角の2等分線を引いてその線がぶつかり合った点のことよ。 キョン大丈夫? これ最近習ったばかりじゃない。 そんなんだからいつまでも平団員なのよ。 古泉君を少しは見習いなさい!」 とハルヒ しょうがないだろ。 人間は,忘れることで新しい思い出を記憶できるものなんだぜ。 俺はいらない記憶として排除してしまっただけだ。 まぁこれから必要メモリーに移しておくよ。 「あっそ」 その後俺は驚異的な集中を発揮していたのだが… 「これ かっこいいわ!」 この笑顔か…。 そういうハルヒはどうやらどっかのサイトで仮面ライダーの画像を見ていたようだ。 意外とそういうやつが好きだったんだな。 「違うわよ」 そういうとパソコンの画面をこっちに向け水嶋ヒロさんだっけ? が空を指差している画像を指差し,どうやらこれは動画だったようで再生した。 「おばあちゃんが言っていた人は人がいるから人になれると」 確かにかっこよかった。 「私もこんなこと言ってみたいわ。」 と言うとハルヒは続いてこの物語のあらすじをひと通り教えてくれた。 昔みた記憶があるな,とか思ったがはっきり言ってしまうとそれよりもかなり危機的状況にある目の前の宿題をどうにかしたかったというのが俺の本心だったな。 そしてあらすじをひと通り話し終えたところでハルヒはいきなり楽しそうな表情からいっきにテンションダウンをしたように暗い顔をし,窓の向こうの空を見た。 「なんでここはこんなに平和なのかしら結局私がどんなにあがいてもなにも変わらないわ…」 「ハルヒ あくまでこれはドラマである話だ。 それに今までいろいろやってきて楽しかっただろ。」 いや楽しくなかったなんて言われたら,俺が困る。
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