第2章

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なんだあれは…。  そこには緑色のテカっている虫のようだが,人の形をした奇妙な生き物がいた。 昔テレビで見た記憶が蘇ってきた。 そうだあれはワームだ。 確かあれは仮面ライダーの敵だったな…。 ふと別のところに目を向けると多分北高の生徒だと思われる男が立っており,ワームに追いつめられ壁に背をくっつけていた。 するとワームが手を振り上げた。 まずい殺される。 思わず目をそらす。 そして恐る恐る目を向けると,苦しみだした男子生徒の体が緑色に変わり,まわりと同じようなワームに変わっていた。 むごい…。 これが長門が言っていた人が人じゃないものに変化しているということなのか…。 今ハルヒは大丈夫なのか…。 すると長門が消えた場所から赤色の光沢を出している物体がものすごい勢いよいで飛んで行き,俺の目の前の窓を破り空へと姿を消していった。 一体何なんなんだあれは…。 それと同時に文芸部部室の近くから叫び声が鳴り響き。 来る。 慌てて部室の扉の鍵を締めるとともにすごい力で扉を叩く音が室内を響いている。 そうだベルトだ。 長門が残してくれた最後の希望。 きっとこんな悪夢から助けてくれる鍵になっているはずだ。 そうすればきっと長門だって…。 俺は長門の場所にあった鋼でできたベルトを手に取り,腰に勢いよく巻きつけた。 こういう時に言う言葉は知ってる。 行くぜ! 変身!!!!!
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