第1章  

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例のハルヒの失踪事件のときにすべてがようやく解決出来るところまで行ったというのに朝倉が俺に一発を与えたことで俺自身での解決不可能となってしまったわけなのだが…。 そこで現れてしまったのが俺の記憶にない言葉を発した俺っていうわけだ。 そう俺と朝比奈さんと長門は行ってきたのである。 あの日,去年の12月18日に…。 まぁいろいろあったといえばあったんだろうが,なかったといえばなかったと済ませれる。 しかしながら長門と朝比奈さんもいろいろあるのだ。 長門は,知りすぎて。 朝比奈さんは,知らなすぎて。 真逆のことを2人は苦しんでいるんだろう。 ぜひとも今度この2人の立場を逆にしたいところだが,そんなことは当たり前のようにできるはずがないのであり,もしできたとしても間違いなく面倒なことになるだろうとこれまでのできごとが物語っているのも確かだ。 俺だけ苦労すればいいもののどうやら今までがそうだったようにそういうわけにはいかないらしいく,まるで硫黄と鉄の化合のように火をつけたら止まらずに連鎖していくのである。 なぁハルヒ。 俺たちはいつまで苦しめられなければ行けないんだろうな。
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