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1週間経過。
バイクを転がしたいが、金もない。
つまり、ガソリンを入れることができないのだ。
聞きあきた音楽をかけるが、落ち着かない。
「今日から月美は学校か…」
心配だった。
陽史は喧嘩はするが、弱い者虐めはしない。
向かってきた場合は一撃で顔面をピカソにするだけ。
月美の姉は、虐めを苦に自殺している。
だからと言うわけではないが、月美は絶対に虐めを見過ごさないだろう。
こないだの脅しで、連中は怖じ気づいただろうか?
俺が停学中だと知っていたら、また月美に水をかけたりするかも知れない。
もしかしたら、もっと酷い事をするかも知れない。
「学校に…教科書置きっぱだな。置き勉は良くねぇ…とりにいくか」
独り言を呟いて、陽史は部屋を出た。
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