2 冷凍庫より冷たい教室

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1週間経過。 バイクを転がしたいが、金もない。 つまり、ガソリンを入れることができないのだ。 聞きあきた音楽をかけるが、落ち着かない。 「今日から月美は学校か…」 心配だった。 陽史は喧嘩はするが、弱い者虐めはしない。 向かってきた場合は一撃で顔面をピカソにするだけ。 月美の姉は、虐めを苦に自殺している。 だからと言うわけではないが、月美は絶対に虐めを見過ごさないだろう。 こないだの脅しで、連中は怖じ気づいただろうか? 俺が停学中だと知っていたら、また月美に水をかけたりするかも知れない。 もしかしたら、もっと酷い事をするかも知れない。 「学校に…教科書置きっぱだな。置き勉は良くねぇ…とりにいくか」 独り言を呟いて、陽史は部屋を出た。
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