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「忠義～いい加減元気だせって」
「…別に普通やろ」
「いきなり連れ出したからってまだ拗ねてんの？」
「拗ねてへんもん、」
「もんって(笑)可愛いな」
「可愛くないって」
「いや、可愛いよ」
しばらく見なかったうちにまた可愛くなってるからビックリしたよ
そう言いながら、仁は俺の髪をなでた
昨日、抱きしめてきた仁を俺は降り払われへんかった…
俺なら泣かせないから、って何回も言われてどうしたらええかわからんかった
…俺のことを好きやって、俺を大事にするって、言うてくれた
でも…昨日俺が仁の腕の中で流した涙の理由は、仁じゃなくて亮ちゃんで
抱きしめられた腕を振り払うこともできんぐらい、ひとりが心細かった
きっと、仁も分かってる
俺が亮ちゃんを諦められへんことも、まだ好きなことも
それでも好きやって言ってくれた
今もこうやって、何もなかったように休日を過ごしてくれてる
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